2013年06月14日
ホンダF1復活♪
終戦直後の焼け野原に一人の男が立っていました。男は壊れかけた自転車で買い物に
出掛ける、妻の姿を見て思いました。
「日本の復興にはまず、オートバイが必要だ。それも燃費がよく、故障の少ないバイクでなくては
ならない」
数年後。今なお世界に名だたる、高性能のオートバイが誕生しました。『スーパーカブ』です。

(世界中どこ行っても走ってます♪)
オートバイ事業で世界的成功を収めた男はやがて、『マン島TTレース』『MotoGP』等の二輪車
レースに参戦し、タイトルを総なめにします。
そして。男はとうとう、世界最高峰の四輪車レース『F1世界選手権』にコンストラクターとしての
参戦を表明するに到りました。
その『男』とは。
本技研工業創始者、故本田宗一郎氏です。

(画像は1988年。スーパーカブ30周年記念時の本田宗一郎氏)
ホンダのF1参戦は大きく、第一期から三期に分けることができます。
まず第一期目(1964~1968年)。ホンダはフルワークスによる初参戦にも関わらず、いきなり
参戦翌年に初勝利し、1967年にはコンストラクターズ部門でも四位まで浮上するも、ドライバー
の事故死により、あえなくレースを撤退。
そして、二期目(1983~1992年)。ホンダは黄金期を迎えます。
ドライバーにネルソン・ピケ、アイルトン・セナを獲得し、通算69勝の史上空前の成績を残します。
当時の模様は深夜、民間放送でも視聴率を上げ、今なお『マクラーレン・ホンダ』の栄光を語る方
は多いでしょう。
しかし。
F1とは60年の歴史を持つ、ヨーロッパ発祥のモーターレースです。アジア系企業であるホンダの
猛進劇は、国際自動車連盟(FIA)にして『ターボ車禁止』の措置を取らせてしまいました。
(単なるホンダ潰し)
それでも。当時の本田宗一郎氏は、ターボ禁止措置に関する相談を持ちかけたチーム監督に
対して、こんな名言を残しています。
「ホンダだけがターボ禁止なのか? 違うのか。馬鹿な奴等だ。ホンダだけに規制をするのなら
賢いが、みんな同じ条件でならホンダが一番速く、一番いいエンジンを作るに決まってる。
で、なんだ話ってのは?」

(左はアイルトン・セナ。生前は豪傑な頑固親父で手に負えなかったそうです汗)
第三期(2000~2005年)以降も現在に到るまで、様々な角度からF1に関与し続けていた
ホンダですが、そんなホンダが再来年の2015年、エンジンサプライヤーとしてF1に復帰
します!
それもあの!『マクラーレン・ホンダ』として!

(画像はホンダ黄金時代の象徴、1.5リッターV6 DOHCツインターボ「RA168E」エンジンを搭載
するマクラーレン・ホンダMP4/4。かっきー!)
ただし。ひとつ、レギュレーション上の懸念があります。
来年2014年から、F1で使用するエンジンが現在の2.4LのV型8気筒NAエンジンから
1.6LのV6直噴ターボに変更になってしまうのです(泣)。
F1とは何度も言うとおり、世界最高峰の四輪車レースです。かつては僅か700kgほどの車体で
1400馬力をはじき出したり、レブ制限なしのV10(フェラーリはV12!)エンジンを積んで
いたりでそのエンジン音たるや、まるで鬼のような咆哮だったのですが、来年からは現在より
更にしょぼいエンジン音(上限15000rpm)になってしまうのです。
(音程で2オクターブほど下がる予定)
時の流れというやつで、しょうがないのでしょうか。今回の変更の大きな理由のひとつは
エンジンサプライヤー(現在はフェラーリ、ルノー、メルセデスの三社のみ)の確保ということ
らしいので(焦)。
要は、フェラーリ以外はいつ撤退してもおかしくないので、『ハイブリッド』のキーワードを餌に
事前に、日本メーカーなんかを取り込んでおこう、てな感じ。
もちろん。この人なんかは、「しょぼい直6エンジンなどF1に似合わない」と頑迷に反対して
らしたようですけど。

(画像は、フェラーリ会長・ルカ・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロ)
前述の、『FIAがホンダ潰しのためにターボ車を禁止した事件』以降、ホンダ社は
市販車においても、一部の例外を除いてターボ車を製造していません。
その意味が何たるかなど、測るにも及びません。
『F1』には、そんな男たちの心意気、意地なんかも必須な気がしてなりません。
Love you!
出掛ける、妻の姿を見て思いました。
「日本の復興にはまず、オートバイが必要だ。それも燃費がよく、故障の少ないバイクでなくては
ならない」
数年後。今なお世界に名だたる、高性能のオートバイが誕生しました。『スーパーカブ』です。

(世界中どこ行っても走ってます♪)
オートバイ事業で世界的成功を収めた男はやがて、『マン島TTレース』『MotoGP』等の二輪車
レースに参戦し、タイトルを総なめにします。
そして。男はとうとう、世界最高峰の四輪車レース『F1世界選手権』にコンストラクターとしての
参戦を表明するに到りました。
その『男』とは。
本技研工業創始者、故本田宗一郎氏です。

(画像は1988年。スーパーカブ30周年記念時の本田宗一郎氏)
ホンダのF1参戦は大きく、第一期から三期に分けることができます。
まず第一期目(1964~1968年)。ホンダはフルワークスによる初参戦にも関わらず、いきなり
参戦翌年に初勝利し、1967年にはコンストラクターズ部門でも四位まで浮上するも、ドライバー
の事故死により、あえなくレースを撤退。
そして、二期目(1983~1992年)。ホンダは黄金期を迎えます。
ドライバーにネルソン・ピケ、アイルトン・セナを獲得し、通算69勝の史上空前の成績を残します。
当時の模様は深夜、民間放送でも視聴率を上げ、今なお『マクラーレン・ホンダ』の栄光を語る方
は多いでしょう。
しかし。
F1とは60年の歴史を持つ、ヨーロッパ発祥のモーターレースです。アジア系企業であるホンダの
猛進劇は、国際自動車連盟(FIA)にして『ターボ車禁止』の措置を取らせてしまいました。
(単なるホンダ潰し)
それでも。当時の本田宗一郎氏は、ターボ禁止措置に関する相談を持ちかけたチーム監督に
対して、こんな名言を残しています。
「ホンダだけがターボ禁止なのか? 違うのか。馬鹿な奴等だ。ホンダだけに規制をするのなら
賢いが、みんな同じ条件でならホンダが一番速く、一番いいエンジンを作るに決まってる。
で、なんだ話ってのは?」

(左はアイルトン・セナ。生前は豪傑な頑固親父で手に負えなかったそうです汗)
第三期(2000~2005年)以降も現在に到るまで、様々な角度からF1に関与し続けていた
ホンダですが、そんなホンダが再来年の2015年、エンジンサプライヤーとしてF1に復帰
します!
それもあの!『マクラーレン・ホンダ』として!

(画像はホンダ黄金時代の象徴、1.5リッターV6 DOHCツインターボ「RA168E」エンジンを搭載
するマクラーレン・ホンダMP4/4。かっきー!)
ただし。ひとつ、レギュレーション上の懸念があります。
来年2014年から、F1で使用するエンジンが現在の2.4LのV型8気筒NAエンジンから
1.6LのV6直噴ターボに変更になってしまうのです(泣)。
F1とは何度も言うとおり、世界最高峰の四輪車レースです。かつては僅か700kgほどの車体で
1400馬力をはじき出したり、レブ制限なしのV10(フェラーリはV12!)エンジンを積んで
いたりでそのエンジン音たるや、まるで鬼のような咆哮だったのですが、来年からは現在より
更にしょぼいエンジン音(上限15000rpm)になってしまうのです。
(音程で2オクターブほど下がる予定)
時の流れというやつで、しょうがないのでしょうか。今回の変更の大きな理由のひとつは
エンジンサプライヤー(現在はフェラーリ、ルノー、メルセデスの三社のみ)の確保ということ
らしいので(焦)。
要は、フェラーリ以外はいつ撤退してもおかしくないので、『ハイブリッド』のキーワードを餌に
事前に、日本メーカーなんかを取り込んでおこう、てな感じ。
もちろん。この人なんかは、「しょぼい直6エンジンなどF1に似合わない」と頑迷に反対して
らしたようですけど。

(画像は、フェラーリ会長・ルカ・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロ)
前述の、『FIAがホンダ潰しのためにターボ車を禁止した事件』以降、ホンダ社は
市販車においても、一部の例外を除いてターボ車を製造していません。
その意味が何たるかなど、測るにも及びません。
『F1』には、そんな男たちの心意気、意地なんかも必須な気がしてなりません。
Love you!
Posted by バーコージ at 18:20│Comments(2)
│F1
この記事へのコメント
確かバーボン1本と交換で、君に譲ってもらった CBX750 まだ持っとるよ。
Posted by 伊藤宗隆 at 2013年06月20日 10:11
おお、ホンダ空冷最速バイクと言われたCBX750F。まだ持っててくれたか!
でも、大型免許持ってたっけ?
僕チンは居直って、四国一周ツーリングとかしてたけど(^○^)
でも、大型免許持ってたっけ?
僕チンは居直って、四国一周ツーリングとかしてたけど(^○^)
Posted by バーコージ
at 2013年06月20日 16:38
